ブログ 豊川ミノル介護術講座の日記

介護保険なおしてナンボ!著者のオジサン向け 介護の短期課題解決術と対策講座

親の要介護認定結果にご不満のあなたへ秘伝を伝授 ⑤

<第2回  あなたが調査員へ調査項目外の話を熱心に語っても、的外れ>

昨日の復習

介護認定審査会で、認定された結果は1次判定と大きく変わりません。

マークシートの何処にチェックして貰えるかが最重要課題!

あなたの「伝え方が10割!」です。

 

調査票は

*手足麻痺の有無の2

*自立・1部介助・全介助の3

*自立・見守り等・1部介助・全介助の4

*視力聴力の普通~判断不能の5択      のマークシート方式です。

 

警察のスピード違反は事故が瞬時に起きる為、事故防止目的で瞬間速度測定ですが、

介護は日常生活で介助が必要な状態を把握が目的なので介護認定調査はこの1ヶ月の状態を調査します。

家族のあなたはこの1ヶ月間の日常生活を、

〖何月頃から、〇〇〇の理由で、寝てばかりとなり、〇〇〇の手助けが必要で、毎回または週に〇〇回手助けをしています〗と調査員と明確な言葉またはメモ用紙で伝えて下さい。

 

〇〇〇の理由に関しては半年前〇〇となり、3ヶ月前〇〇が悪化、先月は△△を起し、先週から起きられなくなりましたと日時に沿って説明して下さい。

 

調査員が自信を持って②または③にチェックする根拠を、あなたが知らせて下さい。

 

【 例 2 】

調査員「〇〇さん、お薬は飲んでいますか、管理は同居の息子に頼んでいますか?」

本人 「自分で朝昼晩に飲んでいます」

息子 「父には、呆けないように自分で出来ることは遣らせています」

 

5群‐1 薬の内服(介助の方法)①介助されていない ②一部介助 ③全介助の3択

 マークシートのどれにチェック されるか?

 本人の返事では ①

 息子の返事を加味しても ① 

しかし、「呆けない」に注目して、

聞き取り済みの2群、3群の、嚥下の項目「3ヶ月前 誤嚥性肺炎で2週間入院、その後も良く咽るので飲み物にトロミをつけ見守りをしている」との内容。更に退院後、難聴も進み、「毎日の日課」と「短期記憶」に問題を生じたとの内容から選択はすると②

 

実際は、お嫁さんが 食事の時 薬を手渡して、咽ないようにトロミをつけた温い白湯で服薬させていると判明。 

自信をもって②を調査員は選択。

 

認定調査の同席は、

息子は妻に「あなたのお父さんなのだから、あなたが同席しなさい」と言われて同席したとのこと。

でも、息子も夜中に数回 父の様子を見に部屋に行っているとのこと。

 

調査員「この家族から前回認定 クレームが付いたので、本人の状態と家族の返事内容に注意をして調査した、“呆けないように”と言ったので気になり、初めに聞き取った部分と、お嫁さんの介助内容を再確認した」とのこと。 

 

認定調査の注意点 

*日常生活での小さな手助け・見守りも介護時間に相当することを説明。

前回調査では 息子さんが手助けしているにも拘らず、父に一人でさせていると返事、①自立を選択し、軽い介護度認定

本当は「リハビリの為 息子が“見守りして”させている」と伝えれば、②自立を選択し、お父さんの実態に適切な介護度認定

 

改めて、“伝え方が00割”とか、“00面接の受け方、あなたの人生は・・・”などの書籍が出版されていますが・・

 ここで的確な結果が出る認定調査の受け方を学びましょう。