親の要介護認定結果にご不満のあなたへ秘伝を伝授 ⑦
<第4回 あなたが調査員へ調査項目以外の話を熱心に語っても、的外れ>
前回の復習
認定調査の注意点
*調査員は調査対象者の過去情報を知らない。(市町村ごと渡す情報量に多/少)
*調査員が来たら、見せる書類と 手渡すメモ
ケアマネが持って来る「利用票」・「計画書」と、お持ちの方は身障手帳を見せる
調査対象者の「病歴・介護状態になった理由と介護で困っていることを時系列に書いたメモ」を手渡す。
同居の家族は、日常の生活で
“ 夜中に様子を見に行く”
“ トイレ利用後に汚れを片付ける”
“ 食事の前後の薬を準備する”
“ 朝起して、洗顔・口腔ケアの準備をする”
“ 声を掛けないと、何をして良いか分からないので、声を掛ける”
などなど、朝起きてから寝かすまで、何気なく介助をしていると思います。
調査員が知りたい内容は、家族が何気なくされている介助内容です。
あなたの最適な行動は
≪何気ない手助けを、始めた時期・原因と 手助け内容≫を淡々と調査員へお伝えください。
大イベントが無ければ、報告しなくて良いと思われるかもしれません➡ 勘違いです。
【 例 4 】
調査員「〇〇さん、着替えはご自分でしていますか、同居家族に手助けして貰っていますか?」
本人 「時間はかかりますが自分でしています」
家族 「母には、リハビリの為、自分で出来ることは出来るだけ一人で遣らせています」
2群‐10上衣の着脱 ‐11ズボン等の着脱
(介助の方法)①介助されていない ②見守り ③一部介助 ④全介助の4択
マークシートのどれにチェック されるか?
*単に着脱動作のみ対象、服を選び準備して手渡す介助は対象外、1人で出来れば①です。
物忘れがあり真夏に冬服を着るので声掛け・指示・確認は②見守りです。
本人の返事では ①を選択
家族の返事を加味しても ①
しかし、「リハビリの為」に注目して、聞き取り済みの5年前の脳梗塞後遺症による1群 左上肢軽度の麻痺でボタン掛け・ファスナー掛け の手助けすると ③1部介助と推定。
更に本人が全て「時間が掛かりますが自分で・・」に注目して、何分要するか家族へ再度確認。
30~40分かけて着替えをしている様なら ③1部介助を選択できます。
次回は、認知症に関連の調査内容について書きます。