ブログ 豊川ミノル介護術講座の日記

介護保険なおしてナンボ!著者のオジサン向け 介護の短期課題解決術と対策講座

オジサンの介護術講座③ 難病指定・身障手帳・介護保険の申請は? 2巻余談9-2オレオレ詐欺

f:id:m3toyokawa:20171011173906j:plain  笹川良一先生の母を背負う像

前回は「暮らす場所 = 住 」の選択について書きましたが

 

今回は、親御さんに介護が必要とあなた・家族・周囲の方が思った時、

あなた一人で背負わずに、外部の手助けを受けましょう。

暮らして行くのに費用が掛かる「養」について「衣食住」と書きましたが 

≪医・食・住≫の方が適切と思います。

医』についてです。

  医療費の軽減方法としては、運悪く「難病指定の病気」ならば少しの医療費で受診できます。

健康保険は治すことを目的にした皆保険です、

治せない病気の治療費は自己負担が0円か少額となっている、大変優しい保険制度です。

(余談:私の本の宣伝になりますが“介護保険なおしてナンボ!”は介護保険もリバビリで回復/現状維持を目的にしています、なぜ治らないか? 疑問に思い書きました。 結論は介護保険も早期に利用して悪化する前に回復してください。)

  身体機能に障害を受けたら、障害手帳の申請をして下さい(障害者年金を受けられる場合もあります)

(相談先:難病と障害手帳の申請は病院または市町村役所へ「強く申請の意志」を伝えて下さい)

  介護保険は運悪く40才~64才で特定疾患(医師の診断が必要)になった時、申請が出来ます。

 

「悩まずに 申請をする」

1、親御さんが64才以下の年齢の場合、医療面では①②③に該当するか、上記相談先へ連絡してください。

2、65才以上の場合も①②の検討して下さい、該当しない場合で、

何らかの介護が必要と感じた際は介護保険申請をして下さい。

介護保険65才から誰でも申請できます)

 

≪注意点≫

役所など相談窓口で、「お一人で・・・・が出来ているなら、申請しても認定結果は自立となるかもしれません」と言われ申請を中止する方が居ます。

あなた・家族・周囲の人が介護申請をと思った時は即申請をすること!

このブログの〖親の要介護認定結果に ご不満のあなたへ秘伝を伝授①~⑩〗を数回精読して認定調査を受けて下さい。

どこの相談窓口の方でも、経費削減のためプロの方が少ない状況です。

認定調査員が自宅に伺い30分以上本人に面会・調査をしても適切な介護度のマークシートチェックが難しいのに、「その窓口の人が調査員より正確な判定ができるとあなたは信じますか?」

 

もし、認定結果が「自立」になっても、基本チェックリスト・アセスメントを役所等の窓口で専門職の方から受け「事業対象者」認定を受けることも出来ます(要支援Ⅰの総合事業のデイサービスなど利用できます)

 

介護保険申請の必要事項

A 主治医を決める(かかりつけ医、入院先の担当医など)

B 調査同席者を決める(必ず 上記の①~⑩を読んでメモを作成して受けて下さい)

C 介護保険証: 65才になると役所から認定欄****の表示の保険証が送られてきます。

  もし 見つからない際は、紛失届の提出で済みますが、最近 個人情報保護法の行き過ぎで、

  本人からの委任状を求められることがあります。

本人が手続き出来ないことが介護認定の必要な証明だと考えて、面倒がらず・怒らずに手続きして下さい。

 

取材ノートより

個人情報保護法】の浸透とオレオレ詐欺の犯罪件数増減はイタチごっこ、被害額は倍増している犯人の味方か?と言っていた方が居ました。法律の名を“平成の生類憐みの令”に変えた方が判り易いとのこと、法の目指すことは同感ですが運用が性悪説を基本に四角四面な規制を追加して、性善説の人々を排除して詐欺犯罪者の個人情報を保護していると怒っていました。

孝養を尽くそうとする家族も介護関係者も性悪説でみるのですか?

世間では、普段の暮らしで親子間の付き合いが無いから生じると言われますが、実態は・・・

 

オレオレ詐欺対策に関しては≪介護保険なおしてナンボ!1巻 余談91≫を掲載します。

対策は余談92に載っております。

★★★別伝9-1 個人情報保護法「ケアマネ」と「オレオレ詐欺犯人」どちらの味方??☆☆☆

森田:  ケアマネはオレオレ詐欺の防犯もしているのか

 

深田:  先日 朝10時に同僚のケアマネにヘルパー事業所の責任者から連絡があった。

老夫婦宅にヘルパーが訪問中、 電話があり「お金 300万」「息子・・・」の難聴の夫の大声が聞こえたので、ヘルパーは電話の相手がオレオレ詐欺犯人ではと疑い、老夫婦の説得をしたが聞き入れてもらえず、ヘルパーは事業所の責任者に連絡、責任者がその夫に電話で説得をしたが聞き入れられず、タクシーで銀行に向かったとのこと。

 

森田:  テレビのドラマ調だな、ヘルパーは電話の内容まで聞き耳を立てているのか

 

深田:  難聴の男性は大声で話す方が多い、その夫も大声で電話をしていたので聞こえてしまったようです。それと、ヘルパー訪問中に要介護者が転倒することもあるので、訪問中は全てに気を配る訓練を受けている。介護の見守りを行ったのです

 

森田:  それでどうした、

 

深田:  連絡を受けた時、同僚は一人で事務所に居た、銀行は駅周辺に8行あり何処だか判らない。

息子と娘に連絡したが、留守電。ヘルパー事業所に料金引き落とし口座の銀行を確認したが「老夫婦は別々の銀行で、契約の際 何通も通帳を持ってきた」とのこと。

他の同僚へ緊急協力要請をした、近くに居た1名が事務所に戻り、銀行へ手分けをして連絡したとのこと。

何処の銀行の返事も「個人情報になるのでお客様の来行の有無は教えられない」 

同僚はケアマネと名乗って事情を説明しても、話にならないことが解った、困っていたら、

娘から電話があり、今電話した×××銀行と判った、しかし駅の北口と南口に支店があり、どちらの支店か不明。

同僚2人が手分けをして、2支店へ急いで行った。

北口支店で老夫婦を発見、その夫にオレオレ詐欺ではないかと説得した、

全く聞き入れて貰えず、その夫の大声で、まるで喧嘩腰に話す為、アホな銀行員が警察官を呼び、

危なく同僚のケアマネが逮捕寸前になった。

漸く、息子からケアマネの携帯に連絡が入り、その夫を説得して貰い。

オレオレ詐欺と納得して貰えた。

 

森田:  犯人はどうした。警官が来たのだから当然逮捕したか。

 

深田:  その10分後、お金は銀行近くの〇〇で300万円を渡す約束だった、

でも、その大騒ぎで警官が内容を理解するのに15分間掛かり、犯人には逃げられたとのこと。

 

森田:  オレオレ詐欺犯は 凄い折衝能力がある。 介護の専門家3名が詐欺だと説明しても納得させられないのに、騙すとは普通の人には出来ない、特殊技能だ。

 

深田:  個人情報が漏れているから、老夫婦宅に、家族を装い電話があった。

犯人を逮捕せず、防犯のため駆けずり回っている介護事業所の職員を・・・・疑い・・

犯人の味方は誰ですかね?? 

 

森田:  日本は最近 人情が薄くなったと思っていたが、ケアマネは人情家の集りだな。

詐欺の防止は仕事外だろう。それこそ契約書に無い項目のために犯人扱いを受けても頑張っている。

今日はじめて、お前から嬉しい話を聞いた。

僕も今日からはお袋のケアマネの話を真面目に聞く、デイサービスの職員さんの話にも従う、誓うよ。頼りになる人たちなのが分かった。

オジサンの介護術講座② 暮らす所は≪家か≫≪家以外か≫の2択

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           笹川良一先生の お母さんを背負う像

 

オジサンは幾多の困難・悩みを乗り越えて来た体験をお持ちです。

誰でも初めてのことを、最初から上手にできる筈はない!

『子育てを楽しみましょう、親の介護を楽しみましょう』

『出来る期間は今しかありません』

 

悩むことは≪衣・食・住≫を如何に支えるか、先立つものはお金とあなたの健康と家族関係。

親が、何らかの介護が必要な状態になり、

必要な介護が、どの段階か、支える家族の状況は? などなど条件に依り

どの方法が親とあなたと家族が「楽しいか」が替わります。

 

【このまま家で暮らすか? 又はどこかに預けるか・・】 

直ぐに判断を求められますが、介護も3年・5年・10年・20年の計画を建てることが必要です。 

 

介護保険サービスには、家で暮らす「在宅介護」と介護保険指定を受けた所で暮らす「施設入所」があります。(サービス付き高齢者向け住宅は在宅介護、アパートで暮らす考え方)

 

必要な介護度などの条件に依り悩みますが、≪家か≫ ≪家以外か≫の2択です。

 前述の“介護認定に不満のブロク”を復習

【 例 5 】

≪このまま家で介護するか≫―≪施設へ入所させるか≫ お悩みのあなたへ

あるケアマネさんの入所を家族へ勧める基準

 物忘れが始まり、認知症の進行がありそうな在宅の利用者を担当した際に、ご家族へ説明している基準とのこと。

「認知機能の低下を、“何時” “誰“ ”何処“= 時・人・場所の三要素の2つが理解できなくなった時、特養またはグループホームへの入所を勧めています」

「どのような症状かと言うと、

  時は 昼と夜が分らなくなった、昼夜逆転した状態。

  人は 家族の顔が判らなくなった時。

  場所は 自宅にいるのに「家に帰る」など言い始めた時。

この内、2つか分らなくなったら、急いで入所先を探し始めます」

(同居の家族の生活まで乱れて、夜中に徘徊で外出してもされても家族も気付かず、事故・事件が起き他人に迷惑をかける危険がある為です。)

 

なお、特養入所には申請書を提出して、

各特養の審査(各所で得点計算式―独居00点、介護度00点など合計して入所可)と

順番待ちがあり、直ぐに入所は決まらないとの話です。

 

家族は入所させることに 罪悪感を持たれる方が居られるとのこと。

そのケアマネさんは、ショートステイの定期利用を勧め、本人も家族もお互いに離れて暮らすことに慣れてもらうとのこと。

更に、費用も在宅でデイサービスとショートステイを組み合わせたプランが、施設入所プランより安上がりの為とのこと。

概算で ショートステイ 5千円/日×30日=15万円/月

    特養など入所    18万円/月

介護保険負担限度額認定など食費・ベッド代が安くなる認定を受けられれば介護の生活費が安く抑えられるとのこと、所得の制限があるとのこと。(詳細はケアマネまたは役所へお聞きください)

 

取材ノートより

サービス付き高齢者向け住宅に住んでも20万円は必要になります。

あなたは今までと同様に親も家族もどの選択が皆を「楽しい」状態になるかの基準で選んで下さい。

意外と あなたは皆に支えて貰っていることが多くあります

私は取材で多くの高齢な方に「何かお困りなことはありませんか?」と質問をしてきました。

104才女性は「友人、知り合いが居なくなり困っています」

96才男性は「こんなに長生きする予定がなかったので・・・」

と話をされながら強く確り生きて居られます。

流石に確りして居なければ長生き出来ません(確りした会社と同じ)と納得。

高額な有料老人ホームに入所しても、建物は選べますが、隣室の方は選べません。

大家族の95才女性は歩行困難ですが、手と頭は確りしており、食事の時は 1才の曾孫にスプーンで離乳食を食べさせ、4才の曾孫が食後、その女性の薬と水を持ってきて服薬を手助けしていました。家族が役割を持って互いに少しの手助けで過ごす暮らしを個人が・・・との理由で壊した結果が今の悩みの理由かも・・・

 

 

 

オジサンの介護術講座① 開講挨拶

f:id:m3toyokawa:20171009104106j:plain 笹川良一先生 ”孝養の像”

40年前、この像を見た時、学生の私は先生は偉い方だと思いました。

私も年と経験を重ね、昨日 お会いした時 色々なことを示していることに気付きました。 

この講座は私の取材ノートから取り留めもない、しかし興味深い事柄を記載します。

 

介護保険なおしてナンボ!」取材の際に何度か聞いた会話です。

妻 「貴方のお母さんなのだから、貴方が見てね、 実家の父を母だけでは見れなくなったので・・・」

夫 「(退職して)時間はあるが・・・?・・・?・・ 」

 

就職して 上司、先輩から「〇〇君、この仕事 君がみといてくれ」と言われ、

何とかこなして 仕事をして来たが・・・、そうして家族を養って来た、家庭では「仕事で忙しい」と言えば・・・放免されてきたが、

女房に急に「貴方のお母さん・・・、」言われると・・ 

確かに僕のお袋だが・・・・仕事が忙しくて息子のオムツを代えたことも無いのに・・お袋のオムツ交換ができるかな・・

お袋の何をどうしろと 言うのか???

 

まさか その場で、そのご主人に質問をしたことはありませんが、

ご主人皆さんの目が語ってくれました。

 皆さん 孝養の像に負けない 「孝養の意志」はお持ちですが、しかし、

笹川良一先生の「養」の体力・財力は比べるまでもないかも・・ ・

 

対策は 新入社員当時と同じく「良き先輩にお指導を仰ぐ」または「専門知識の勉強をする」しかありません。

今から奥様の得意分野に手を出しても遅いと思うなら、ご主人の介護の得意分野を作りましょう。少しは見直されるかもしれません。

介護認定については、≪調査の受け方≫について①~⑩ですでに説明しています。ご参照下さい。

 

皆様からの記事の誤りの指摘・ご質問・知恵等がありましたら連絡をお願いします。

今日の講座は 魔法の呪文「貴方のお母さんなのだから、貴方が見てね!!!」

で固まった夫についてでした。

 

親の要介護認定結果にご不満のあなたへ秘伝を伝授 ⑩ 何かご質問はありますか

<第7回あなたが調査員へ調査項目外の話を熱心に語っても、的外れ>

 

認定調査の纏め、 取り敢えず最終回、ご質問を受けましたら取材してまた書きます

 

1、認定調査には 介護している家族が同席する

*夜間に出る認知症状の有無わかる方。 

2、病歴・障害手帳・難病指定・介護が必要となった原因と時期はメモ書きして調査員へ手渡す

3、同調査時のマークシートのチェックで1次判定算出、2次判定結果は1次とほぼ同じ。

4、同チェックは2択・3択・4択 あなたが日常チョットした手助けでも選択項目が変わる

5、お父様は見栄を張って「できる」と答えます、家族は調査員が帰る前に別室で

 「父は なん月から、〇〇〇の理由で、〇〇の手助けが必要となり、

毎日・週に〇〇回手助けをしています」と伝える。

6、家族の「見守り・声掛け・指示」も介助になる場合があります。

①自立が、②1部介助に替わることもあります。

7、マークシートチェックは、ソフトで介護に要する時間(何分間)を計算して1次判定

  長時間になるほど思い認定結果が出ます

 

≪質問される項目≫

身体機能: 手・足・指の麻痺または拘縮(関節が固まる)の 有/無

 

動作 : 寝返り、起上り、座位保持、両足立位保持、歩行(5m)、立上がり、片足立位保持、

     洗身、爪切り、視力、聴力

 

生活機能:外出回数、椅子に座る移乗、移動(手を引く・車椅子)、嚥下

     食事の食べさせ方(声を掛ける、皿の上で小さく切りほぐす)歯磨き・洗面・整髪

     排尿・排便(トイレを汚し後始末の有無)、着替え

 

認知と精神・行動障害は 前回をご参照ください

 

社会生活:薬の内服・管理、金銭の管理(ATMは使えますか)、日常の意思決定(町内会・服選び)

     集団への不適合(デイサービスの拒否など)、買物(商品を選び代金を支払う)

     簡単な調理(電子レンジは使えるか)

 

細菌受けた医療処置: 1点滴、2中心栄養、3透析、4人工肛門、5酸素療法、6人口呼吸器

          7気管切開、8頭痛看護、9経管栄養、10モニター測定、11褥瘡処置

          12カテーテル

 

調査は以上の項目となります。

親の要介護認定結果にご不満のあなたへ秘伝を伝授 ⑨

<第6回 あなたが調査員へ調査項目以外の話を熱心に語っても、的外れ>

前回の復習

認定調査の注意点

*認知機能は同居家族から調査員へ伝えた内容で選定されます。

*あなたは、子育て中にお子さんを観察していたのと同様に両親を観察して下さい。

 

強い物忘れなど認知症状のある方の調査について話します。

4群は 同居家族等からの各項目について報告が無いと調査が出来ません、

質問内容の調査項目をよく読んで、本人の居ない別室で調査員にお話しください≫

 

4群 精神・行動障害『同席者へ質問します』①ない②ときどきある③ある、の3択です

  ③の場合、具体的な内容を調査員へ話してください。

調査特記事項にどんな時・どの様なことを言った/行った。

日に・週に・月に、回数と、周囲の迷惑の有無を明記する。

≪但し、本人が以前から下記の状態・習慣・性格の方はチェックから除きます≫ 

 

― 1『被害妄想』(物を盗られた、毒を撒かれた、泥棒が侵入したなどの発言)

 

― 2『作話』(〇〇さんが来た、〇〇さんが△△をした、など事実と異なる発言)

 

― 3『感情が不安定』(理由もなく不自然に泣く・笑う・悲しむ・怒りの感情となる)

 

― 4『昼夜逆転』(昼間はしないのに、夜中に起きて・探し物・片付けをする)

 

― 5『同じ話をする』(不自然で会話の流れに不適切な同じ内容の話)

 

― 6『大声を出す』(不自然に訳もなく大声を発する、怒鳴り興奮する)

 

― 7『介護に抵抗』(説明しても分らず介助の手を振り払う)

 

― 8『落ち着きなし』(自宅に居ても「家に帰る」など言いソワソワする)

 

― 9『一人で出たがる』(外に出たがり目の離せない状態)

 

― 10『収集癖』(ティッシュペーパー、ボールペンなど不要な色々な物を無断で持って来る)

 

― 11『物や衣類を壊す』(物を壊そう・壊す行為)

 

― 12『ひどい物忘れ』(頻繫な火の不始末、トイレの使い方を忘れた、食事を何度も食べる)

 

― 13『独り言・独り笑い』(介護状態になってから、意味もなく始まった独り言・独り笑い)

 

― 14『自分勝手に行動する』(昔からの性格・習慣は除く)

 

― 15『話がまとまらない』(昔からの性格・習慣は除く)

 

ある調査員談 

「本人の介護をしている同居の家族が、同席していないと調査が困難な項目が第4群です。 

見せて頂いた利用票で何処のデイサービスを利用しているか判ればデイ相談員へ問い合わせも出来るのですが、「昼夜逆転」を見たかデイに質問しても家族からデイサービスの報告が無ければ不明です。 

家族も調査で初めて聞く介護用語で質問されても、多分 調査を受けた翌日ならもっと正確に返答できたと思っている方が多いと思います。

何故、『本人の介護をしている同居の家族』と称したかは、本人の介護度が軽く同居の子供の家事をしている場合など、第4群は全て①なしと思われますが、それでも家族から“周囲の迷惑の有無”を確認したい。

独居で認知症が進みご近所の方から介護申請を勧められた方などは、ご近所の方に調査同席して頂けると、正確な調査が出来ると思っています。

認知症の方は外面が良く・受け答えも上手な方が多く、調査中に気付かず、デイサービス相談員へ項目の質問をした処、②、③のチェックが多くあり、再調査したことがあるので、何方か同席をお願いします」

 

追伸、調査員は正確を期すため2回調査しても請求は当然1回分しか出来ません。 安い調査費用なので1回で正確に調査できるようにご家族のご協力をお願いしたいとのことでした。

親の要介護認定結果に ご不満のあなたへ秘伝を伝授 ⑧

<第5回 あなたが調査員へ調査項目以外の話を熱心に語っても、的外れ>

昨日の復習

認定調査の注意点

*調査員が知りたい内容は、家族が何気なくされている介助内容です。

*あなたの最適な行動は

≪何気ない手助けを、始めた時期・原因と 手助け内容≫を淡々と調査員話す。

 

強い物忘れなど認知症状のある方の調査について話します。

≪同居家族等からの、各項目について報告が無いと調査が困難です。

調査項目をよく読んで、本人の居ない別室で調査員にお話しください≫

 

3群認知機能

― 1『意思の伝達』は4択です。①本人が意思を他者に伝達できる(自立)

②ほとんど伝達できる ③ほとんど出来ない ④できない

例えば、脳梗塞で右手の麻痺があり、失語症でも、身振り手振り・カード等で何かの手段で意思が伝えられれば①自立となります。

  は内容や状況によって、出来る時・出来ない時がある方。

  ある事柄・特定の人に稀に出来る方。“痛い”“腹が空いた”など限定したことだけ出来る方

  できない方、出来るか判断困難な方

 

人見知りがあり何も話さない方などが居られ、家族等より調査員へ日常の様子をお話下さい。

 

以後は ①できる ②できない、の2択です。

― 2『毎日の日課を理解』 起床・洗面・朝食・昼食・夕食・就寝など日程。

週間、月間予定は(火曜日に〇〇・金曜日に△△)は対象外

― 3『生年月日、年齢を言う』

― 4『短期記憶』 3個の物を見せ読み上げ・復唱して貰い 後で記憶を確認する。

         または、調査員が来る前にしていたことを確認、家族へ再確認。

         この1ヶ月の様子も家族は話してください。

         調査の時だけ 出来る方も多数おります。

― 5『自分の氏名を言う』 名字・名前・旧姓たけでも言えれば①を選択。

― 6『今の季節を理解する』 大まかな 春・夏・秋・冬が言えれば①を選択 

― 7『場所の理解』 自宅・病院・入所先か だいたい判れば ①を選択

 

3-8からは家族への質問となります。

(本人は何かの思いがあって歩かれています、ベッドに寝ていても歩く動作をしたり、足を骨折していても歩く方が居ます。見えている風景も“谷間も家々を眺め、「あの湖に行く」”と話された方が居ました、色盲ではないのに判断できる色が減り 青・黒・白が見えて居る様子の方も居ました。

徘徊される方は、我々と違うチャンネルのテレビ番組を見ていると思えばよいとケアマネさんから聞きました)

 

以後は ①ない ②ときどきある ③ある、の3択です。

―8『徘徊』  ②はこの1ヶ月間で1回あった。 ③ 週に1回、ベッドで歩く動作も含む

―9『外出すると戻れない』 ②は同上  ③屋外、家の中・入院先・入所先も含む 

 

年配の知人の方からお聞きした体験談:

 「入院中 一人でベッドから降りたら、ベッドが見えなくなり、廊下に出たら見たことも無い“長い~ながい変な形の通路が見え、白いフワフワした塊りが掴みかかって来たので振り払った”とのこと、白いフワフワは後で看護師さんだったとのこと。」

 

もし、皆様も 「徘徊」「外出すると戻れない」体験談がありましたら、当ブロクへ投稿してください。

 

【 例 5 】

≪このまま家で介護するか≫―≪施設へ入所させるか≫ お悩みのあなたへ

あるケアマネさんの入所を家族へ勧める基準

 物忘れが始まり、認知症の進行がありそうな在宅の利用者を担当した際に、ご家族へ説明している基準とのこと。

「認知機能の低下を、“何時” “誰“ ”何処“= 時・人・場所の三要素の2つが理解できなくなった時、特養またはグループホームへの入所を勧めています」

「どのような症状かと言うと、

  時は 昼と夜が分らなくなった、昼夜逆転した状態。

  人は 家族の顔が判らなくなった時。

  場所は 自宅にいるのに「家に帰る」など言い始めた時。

この内、2つか分らなくなったら、急いで入所先を探し始めます」

(同居の家族の生活まで乱れて、夜中に徘徊で外出してもされても家族も気付かず、事故・事件が起き他人に迷惑をかける危険がある為です。)

 

なお、特養入所には申請書を提出して、

各特養の審査(各所で得点計算式―独居00点、介護度00点など合計して入所可)と

順番待ちがあり、直ぐに入所は決まらないとの話です。

 

家族は入所させることに 罪悪感を持たれる方が居られるとのこと。

そのケアマネさんは、ショートステイの定期利用を勧め、本人も家族もお互いに離れて暮らすことに慣れてもらうとのこと。

更に、費用も在宅でデイサービスとショートステイを組み合わせたプランが、施設入所プランより安上がりの為とのこと。

概算で ショートステイ 5千円/日×30日=15万円/月

    特養など入所    18万円/月

 

介護保険負担限度額認定など食費・ベッド代が安くなる認定を受けられれば介護の生活費が安く抑えられるとのこと、所得の制限があるとのこと。(詳細は担当ケアマネまたは役所へお聞きください)