オジサンの介護術講座② 暮らす所は≪家か≫≪家以外か≫の2択
笹川良一先生の お母さんを背負う像
オジサンは幾多の困難・悩みを乗り越えて来た体験をお持ちです。
誰でも初めてのことを、最初から上手にできる筈はない!
『子育てを楽しみましょう、親の介護を楽しみましょう』
『出来る期間は今しかありません』
悩むことは≪衣・食・住≫を如何に支えるか、先立つものはお金とあなたの健康と家族関係。
親が、何らかの介護が必要な状態になり、
必要な介護が、どの段階か、支える家族の状況は? などなど条件に依り
どの方法が親とあなたと家族が「楽しいか」が替わります。
【このまま家で暮らすか? 又はどこかに預けるか・・】
直ぐに判断を求められますが、介護も3年・5年・10年・20年の計画を建てることが必要です。
介護保険サービスには、家で暮らす「在宅介護」と介護保険指定を受けた所で暮らす「施設入所」があります。(サービス付き高齢者向け住宅は在宅介護、アパートで暮らす考え方)
必要な介護度などの条件に依り悩みますが、≪家か≫ ≪家以外か≫の2択です。
前述の“介護認定に不満のブロク”を復習
【 例 5 】
≪このまま家で介護するか≫―≪施設へ入所させるか≫ お悩みのあなたへ
あるケアマネさんの入所を家族へ勧める基準
物忘れが始まり、認知症の進行がありそうな在宅の利用者を担当した際に、ご家族へ説明している基準とのこと。
「認知機能の低下を、“何時” “誰“ ”何処“= 時・人・場所の三要素の2つが理解できなくなった時、特養またはグループホームへの入所を勧めています」
「どのような症状かと言うと、
時は 昼と夜が分らなくなった、昼夜逆転した状態。
人は 家族の顔が判らなくなった時。
場所は 自宅にいるのに「家に帰る」など言い始めた時。
この内、2つか分らなくなったら、急いで入所先を探し始めます」
(同居の家族の生活まで乱れて、夜中に徘徊で外出してもされても家族も気付かず、事故・事件が起き他人に迷惑をかける危険がある為です。)
なお、特養入所には申請書を提出して、
各特養の審査(各所で得点計算式―独居00点、介護度00点など合計して入所可)と
順番待ちがあり、直ぐに入所は決まらないとの話です。
家族は入所させることに 罪悪感を持たれる方が居られるとのこと。
そのケアマネさんは、ショートステイの定期利用を勧め、本人も家族もお互いに離れて暮らすことに慣れてもらうとのこと。
更に、費用も在宅でデイサービスとショートステイを組み合わせたプランが、施設入所プランより安上がりの為とのこと。
概算で ショートステイ 5千円/日×30日=15万円/月
特養など入所 18万円/月
介護保険負担限度額認定など食費・ベッド代が安くなる認定を受けられれば介護の生活費が安く抑えられるとのこと、所得の制限があるとのこと。(詳細はケアマネまたは役所へお聞きください)
取材ノートより
サービス付き高齢者向け住宅に住んでも20万円は必要になります。
あなたは今までと同様に親も家族もどの選択が皆を「楽しい」状態になるかの基準で選んで下さい。
意外と あなたは皆に支えて貰っていることが多くあります
私は取材で多くの高齢な方に「何かお困りなことはありませんか?」と質問をしてきました。
104才女性は「友人、知り合いが居なくなり困っています」
96才男性は「こんなに長生きする予定がなかったので・・・」
と話をされながら強く確り生きて居られます。
流石に確りして居なければ長生き出来ません(確りした会社と同じ)と納得。
高額な有料老人ホームに入所しても、建物は選べますが、隣室の方は選べません。
大家族の95才女性は歩行困難ですが、手と頭は確りしており、食事の時は 1才の曾孫にスプーンで離乳食を食べさせ、4才の曾孫が食後、その女性の薬と水を持ってきて服薬を手助けしていました。家族が役割を持って互いに少しの手助けで過ごす暮らしを個人が・・・との理由で壊した結果が今の悩みの理由かも・・・